【 お母さん、お父さんの「たばこ」と「お酒」 】
「たばこ」はこどもにとって危険がいっぱい!
*妊娠中*
おなかの中の赤ちゃんは、胎盤を通してお母さんから栄養や酸素をもらっています。
そのため、たばこを吸うことで、有害物質が胎盤を通って赤ちゃんへ移行し、赤ちゃんへ影響を及ぼします。
*生まれてから*
産後、お母さんがたばこを吸うと、プロラクチンの分泌に影響がでるため母乳の分泌量が低下します。また、たばこの有害物質は母乳中に移行し、有害物質により赤ちゃんに嘔吐や下痢・脈拍の増加・落ち着きがない等の症状が現れることがあります。
さらに乳児の不慮の事故として、たばこ等の誤飲が多く、特に加熱式たばこは紙巻きたばこよりも誤飲する割合が高く、より注意が必要になります。こどもが誤ってたばこを食べたり、ニコチンの溶け出した液体を飲んだりすると、中毒を起こす危険性があります。こどもがたばこや吸い殻を誤飲することがないよう、周囲の大人が注意することが必要です。
*STOP!受動喫煙*
「吸いたくないたばこの煙を吸っていませんか?吸わせていませんか?」
受動喫煙とは、たばこを吸わない人が「副流煙」や「呼出煙」と呼ばれるたばこの煙を吸わされることを言います。もし近くに喫煙者がいれば、妊婦さん自身が喫煙をしていなくても、おなかの中の赤ちゃんは受動喫煙にさらされることになります。妊娠中の受動喫煙は、胎児の発育に影響が出ることがわかっています。また乳幼児突然死症候群発症の危険因子となります。
「お酒」も赤ちゃんに影響が!
妊娠中にお母さんがお酒を飲むと、胎盤を通じて胎児の血液にアルコールが流れ込み、胎児性アルコール・スペクトラム障害を生じる可能性があります。また授乳中にお母さんがお酒を飲むと、母乳の分泌が低下するだけでなく、母乳から赤ちゃんの体内へアルコールが入り、おっぱいを吸う力が低下し、発育に影響がでることがあります。妊娠中、授乳中はお酒を飲まないようにしましょう。
ご家族で協力して、より良い子育て環境を作っていきましょう。