産後うつ病を知っていますか?~産後の女性にとって身近な病気です~
●妊娠中や産後は、女性ホルモンの急激な変化や育児中心の生活への変化などから、心やからだに様々な変化が起こりやすい時期です。このような変化が影響して一時的に情緒が不安定になっている状態を「マタニティブルーズ」と呼び、決して珍しいことではありません。しかし、「産後うつ病」に移行するケースもあり注意が必要です。特に近年では、新型コロナウイルス感染症の流行に伴う妊産婦の里帰り困難や感染への不安等が、産後うつに関連する要因の1つになっています。症状を確認し今までの自分を振り返ってみましょう。
●症状があっても育児不安や育児疲れとして見逃してしまい、本人にも周囲にもわかりにくいことが多いですが、早期に気づき適切な対応を行うことで回復も早くなります。松山市では、令和4年10月1日以降に出産した方を対象に産後2週間前後と産後1か月前後の産婦健康診査費用の一部公費負担を行っています。産婦健康診査では、産後の心の不調についてもご相談に応じています。産後は赤ちゃんのことで頭がいっぱいになりがちですが、お母さん自身の心やからだのことも大切にしましょう。
●産後うつ病への対応には、家族など身近な人の理解や協力が不可欠です。ひとりで抱え込まず、まずは誰かに相談しましょう。松山市では、妊娠期から子育て期の相談拠点として、市内5か所に「すくすく・サポート」を設置しています。お気軽にご相談ください。日常生活に支障が出てきた場合は、かかりつけの産婦人科の先生や心療内科・精神科など、専門の先生にご相談されるとよいでしょう。
産後ケア事業を知っていますか?
産後の体調不良や育児不安があり、家族などからの十分な援助を受けられないお母さんと赤ちゃんのケアや育児の支援を、助産院や産科医療機関で行います。
対象者:松山市に住民票があるお母さんと赤ちゃん(おおむね4か月未満)
ケアの内容:体調管理、授乳指導、発達・発育チェック、育児相談等のケア
ケアの種類:宿泊型、通所型、訪問型 (利用回数は合わせて7回以内)
※利用には事前に松山市すくすく・サポートでの申請と保健師との面談が必要です。自己負担金額など、詳細については、以下の松山市ホームページをご覧ください。
松山市ホームページ「松山市産後ケア事業」