2022.03.20

お父さん、お母さんに注意してほしい「たばこ」と「お酒」

「たばこ」は子どもにとって危険がいっぱい!

*おなかの赤ちゃんにとっては?

胎盤を通してお母さんから栄養分や酸素をもらっているため、お母さんがたばこを吸うと、たばこに含まれる有害物質は胎盤を通って赤ちゃんに移行し、おなかの中での発育が遅れる可能性があります。そのため、2500g未満の低出生体重児で生まれてくるリスクは約2倍高くなり、また早産、自然流産、周産期死亡の危険性が高くなることも分かっています。

*生まれたあとは?

産後にお母さんがたばこを吸うと、プロラクチンの分泌に影響があるため、母乳の分泌量が低下します。また、たばこの有害物質は母乳中に分泌されるため、赤ちゃんに嘔吐や下痢、脈拍の増加、落ち着きがないなどの症状が現れることがあります。

また、妊娠中からお母さんがたばこを吸っていると、乳幼児突然死症候群(SIDS)が起こる可能性も高くなります。

さらに赤ちゃんが、何でも口に入れ始める頃から起きる誤飲の第1位は、「たばこ」です。

*家族ぐるみで、「なくそう!受動喫煙」

家族の中で喫煙者と非喫煙者が一緒にいる場合、「吸いたくないたばこの煙を吸わせていませんか?」

受動喫煙は、非喫煙者が、喫煙者の出す「副流煙」や「呼出煙」というたばこの煙を吸わされることを言います。

これらの煙には、喫煙者が直接吸う煙である「主流煙」よりも多くの有害物質が含まれています。

妊娠中に受動喫煙にさらされると、胎児の発育に影響が出ることが分かっています。赤ちゃんにとっても、喘息や乳幼児突然死症候群(SIDS)が発症する危険があります。

また、受動喫煙を受けると、肺がんや虚血性心疾患、脳卒中等の病気のリスクが高まります。

 

「飲酒」についても考えよう!

妊娠中にお母さんがお酒を飲むと、その成分は胎盤を通って赤ちゃんに移行します。また、授乳中にお母さんがお酒を飲むと母乳の分泌量が低下します。さらに、赤ちゃんの体内に母乳からアルコールが入ると赤ちゃんのおっぱいを飲む力が低下し、発育に影響が出ることがあります。妊娠中、授乳中はお酒を飲まないようにしましょう。

 

胎児性アルコール・スペクトラム(FASD)とは・・・

妊婦の飲酒によって引き起こされる中枢神経の障害で、低体重や先天異常(顔面・心臓・脳等)、精神・発達遅滞、注意力や記憶力の低下、情緒不安定、多動など様々な症状があります。

 

赤ちゃんを含めたご家族のために、お酒やたばことの付き合い方を考えてみませんか?

お互いに協力して、よりよい子育て環境を作っていきましょう。

 

お問合せ先

松山市保健所 健康づくり推進課
健康相談ダイヤル 089-911-1817
受付時間 月~金曜日(祝日を除く)8時30分~17時

category : 学ぶ | posted at 2022.3.20

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