「たばこ」は子どもにとって危険がいっぱい!
*おなかの赤ちゃんにとっては?
胎盤を通してお母さんから栄養分や酸素をもらっているため、お母さんがたばこを吸うと、たばこに含まれる有害物質は胎盤を通って赤ちゃんに移行し、おなかの中での発育が遅れる可能性があります。そのため、2500g未満の低出生体重児で生まれてくるリスクは約2倍高くなり、また早産、自然流産、周産期死亡の危険性が高くなることも分かっています。
*生まれたあとは?
産後にお母さんがたばこを吸うと、プロラクチンの分泌に影響があるため、母乳の分泌量が低下します。また、たばこの有害物質は母乳中に分泌されるため、赤ちゃんに嘔吐や下痢、脈拍の増加、落ち着きがないなどの症状が現れることがあります。
また、妊娠中からお母さんがたばこを吸っていると、乳幼児突然死症候群(SIDS)が起こる可能性も高くなります。
さらに赤ちゃんが、何でも口に入れ始める頃から起きる誤飲の第1位は、「たばこ」です。
*家族ぐるみで、「なくそう!受動喫煙」
家族の中で喫煙者と非喫煙者が一緒にいる場合、「吸いたくないたばこの煙を吸わせていませんか?」
受動喫煙は、非喫煙者が、喫煙者の出す「副流煙」や「呼出煙」というたばこの煙を吸わされることを言います。
これらの煙には、喫煙者が直接吸う煙である「主流煙」よりも多くの有害物質が含まれています。
妊娠中に受動喫煙にさらされると、胎児の発育に影響が出ることが分かっています。赤ちゃんにとっても、喘息や乳幼児突然死症候群(SIDS)が発症する危険があります。
また、受動喫煙を受けると、肺がんや虚血性心疾患、脳卒中等の病気のリスクが高まります。
「飲酒」についても考えよう!
妊娠中にお母さんがお酒を飲むと、その成分は胎盤を通って赤ちゃんに移行します。また、授乳中にお母さんがお酒を飲むと母乳の分泌量が低下します。さらに、赤ちゃんの体内に母乳からアルコールが入ると赤ちゃんのおっぱいを飲む力が低下し、発育に影響が出ることがあります。妊娠中、授乳中はお酒を飲まないようにしましょう。
胎児性アルコール・スペクトラム(FASD)とは・・・
妊婦の飲酒によって引き起こされる中枢神経の障害で、低体重や先天異常(顔面・心臓・脳等)、精神・発達遅滞、注意力や記憶力の低下、情緒不安定、多動など様々な症状があります。
赤ちゃんを含めたご家族のために、お酒やたばことの付き合い方を考えてみませんか?
お互いに協力して、よりよい子育て環境を作っていきましょう。
お問合せ先
松山市保健所 健康づくり推進課
健康相談ダイヤル 089-911-1817
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