最近は新型コロナウイルス感染症の影響により子どもが家の中で遊ぶ時間が増えているのではないでしょうか。子どもの事故は家庭内でも多く起こっています。これを機に子どもに起こりやすい家庭内事故を知り、予防しましょう。
安全に生活できるように子どもの目線で家の中の環境を確認してみましょう!
リビングでの事故を防ぐ工夫
□子どもの手が届く場所にコイン、たばこの吸い殻、電池等誤飲しそうな物を置かない。
□アイロンやストーブ等触るとやけどをする物には近寄らせない。また暖房器具は安全柵で囲う。
□階段やベッド等高い所では柵を設置し、目を離さない。
□テーブルや棚の角にはカバーをつける。
浴室・洗面所での事故を防ぐ工夫
□洗剤や化粧品、かみそり等、誤飲したり触ると怪我をしそうなものは子どもの手の届くところに置かない。
□沐浴やシャワーを子どもにかける前には、事前に湯の温度を大人の肌で確かめる。
□使用後の浴槽や洗濯機等の水は少量でも必ず抜く。
□入浴時は、子どもから目を離さない。
ベランダでの事故を防ぐ工夫
□子どもがひとりで出られないように窓にしっかり鍵をかける。
□室外機や椅子等、柵を超える踏み台は置かない。柵が低く、子どもが誤って転落しそうな場所には注意が必要。
キッチン・ダイニングでの事故を防ぐ工夫
□テーブルクロス等引っ張って落ちそうな物を置かない。
□包丁や、鍋・炊飯器の蒸気等触ると危険な物は子どもの手の届くところに置かない。
□引き出しや開き戸に安全ロックをつけたり、キッチンには柵を設ける。
その他
□お箸や歯ブラシ、棒付きの飴等をくわえたままで歩かせない。
□赤ちゃんが寝ている間、ぬいぐるみや布団は顔回りから離しておく。寝る前によだれかけは外す。
□おもちゃを使用する際は、対象年齢を確認し、条件に満たない場合は遊ばせない。
月齢 0~3ヵ月 ねんねの頃
子どもの発達手足をバタバタさせる時期です。自分の意思では動かすことが出来ないため、動いているうちに顔の近くにある布団やぬいぐるみ、よだれかけが顔にかかることがありますが、自分で払いのけることができません。
起こりやすい事故 ●窒息
月齢 4~7ヵ月 寝返りの頃
子どもの発達興味のある物を手でつかみ、何でも口に物を入れる時期です。そのため、たばこや電池、小さいおもちゃ等を口に入れ、飲み込んでしまうことがあります。また、寝返りが出来るようになる時期でもあるため、ベッドやソファーから転落してしまうことがあります。
起こりやすい事故●転倒転落 ●切り傷、打撲●やけど ●誤飲
月齢 8~10ヵ月 はいはいの頃
子どもの発達自由に這って動けるようになり、行動範囲が広がる時期です。そのため、玄関や階段からの転落事故が増えます。またストーブ等の暖房器具に触ったり、テーブルの上の熱い飲み物がこぼれたりすることで、やけどの事故も多くなります。
起こりやすい事故●転倒転落 ●切り傷、打撲 ●やけど ●誤飲
月齢 11~12ヵ月 つかまり立ち、伝い歩きの頃
子どもの発達さらに行動範囲が広くなる時期です。しかし、歩行は不安定なため、転倒したり、物にぶつかることがあります。また、アイロンや炊飯器の蒸気を触ってやけどをしたり、水まわりの事故の危険が高くなります。
起こりやすい事故●転倒転落 ●誤飲●切り傷、打撲 ●やけど●溺水
月齢 1~2歳 活発に動き回る時期
子どもの発達ひとり歩きができるようになり、走ったり、高い所に登れるようになる時期です。視野が広がることで、好奇心がさらに育つ一方、予測力はまだ未熟です。そのため、興味のあるものを見つけると、突然飛び出したり走り出すことがあります。
起こりやすい事故●転倒転落 ●切り傷、打撲●やけど ●溺水
月齢 3歳~ 動きが安定してくる時期
子どもの発達バランス感覚が育ち、高いところから跳んだり不安定な場所を歩きたくなる等、チャレンジ精神が旺盛になる時期です。窓の近くやベランダに椅子や踏み台になるような物を置くと身を乗り出したり、よじ登ろうとすることがあります。
起こりやすい事故●転落 ●切り傷、打撲●やけど ●溺水
子どもは大人と比べて、発達が未熟なので、けがをする危険が高まります。しかし、大人が少し気を付けることで子どもの事故は予防できます。もし事故が起こったら子どもの状態に応じて日中はかかりつけ医に相談したり、夜間・休日は救急医療機関等へ電話をして指示を仰ぎましょう。いざという時に慌てずに対応できるように事前に対処法を確認しておきましょう。
お問い合わせ先
〇 松山市保健所 健康づくり推進課
〈母子健診担当〉TEL 089-911-1821 FAX 089-925-02303
〈妊娠・出産支援担当〉TEL 089-911-1813 FAX 089-925-0230