産後うつ病は産後の女性にとって身近な病気です
産後はホルモンバランスの急激な変化、新しい生活への変化などにより、心にも体にも様々な変化が起こりやすい時期です。産後一時的な気分の落ち込みが見られることがあり、これをマタニティブルーズといいます。通常1週間ほどで自然に回復し、治療は特に必要ありません。疲れや不快な感情はマタニティブルーズを悪化させるので、なるべく家族に協力してもらうなど、無理をしないようにしましょう。
一方、産後うつ病は、気分の変動による症状が数週間から数か月間続く病気です。約10人に1人が経験すると言われているほど身近なものであり、治療による改善が見込めます。産後うつ病は、症状があっても育児不安や育児疲れと見逃してしまい、本人や周囲にわかりにくいことがあります。他人事だと思わず、自分自身の心の状態について振り返ってみましょう。
次のような症状がほとんど毎日、2週間以上続く場合、産後うつ病の可能性があります。
心の不調を感じたときは…
松山市では、妊娠期から子育て期の相談拠点として、市内5か所に「すくすく・サポート」を設置しています。お気軽にご相談ください。日常生活に支障が出てきた場合は、かかりつけの産婦人科の先生や心療内科・精神科など専門の先生にご相談されるとよいでしょう。産後うつ病を治癒させるためには、早期の適切な治療や、家族など身近な人の理解や協力が不可欠です。早期に適切な治療をすることは、母親の健康を守ることだけでなく、子どもの健やかな成長にも繋がります。ひとりで抱え込まず、まずは誰かに相談しましょう。
今年度から開始した松山市産後ケア事業について
対 象
家庭で家事や育児などの十分な援助を受けることができない概ね出産後4カ月未満の方で、産後の体調不良や育児不安のある方(※ただし、医療行為が必要な方は利用できません)
ケアの内容
母親と赤ちゃんの体調管理、母親の授乳指導、赤ちゃんの発達発育チェック、育児相談 など
ケアの種類
宿泊型、通所型、訪問型
※利用には事前に松山市すくすく・サポートでの申請が必要です。自己負担金額など、詳細については、松山市ホームページをQRコードから読み取り、ご覧ください。
詳細についてのお問い合わせ先
松山市保健所 健康づくり推進課 妊娠・出産支援担当
TEL 089-911-1821